弱者と弱者がマッチングしても死じゃん

私の行く末を心配した親が、私を市の結婚相談所に連れて行ったことがある。
私は社会不安障害があるので知らない人と会うことなど嫌で嫌で仕方なかったけれど、泣きながら登録し、実際に何人かと会った。

登録している男性を一通り眺めたり会ったりして思ったことは、みんな私みたいだな、ということだった。
私はデブでブスで薄給で発達で社会不安障害パニック障害で家事もたいして出来ずいつまでも中学のジャージを着てボサボサの髪を引っ詰めて処方以上の薬を飲んで毎日毎日死にたいとイマジナリーフレンドに泣きつき休日は一日寝ていることしかできない本当にどうしようもない人間なのだが、男性たちも、多分私とあまり変わらない人達だったと思う。

部屋着のような格好の写真を登録している人。会っても俯いているばかりでまるで喋らない人。デートの日にゲーセンで遊んで遅刻してくる人。掃き溜めなんだな、って思った。
この人達とマッチングできるのは私くらいだろうし、仮に私とこの人達が結婚したところで、共倒れして死ぬだけなんじゃないかな。だっていかにも生活能力が無さそう。私も無いし。だったら一人で部屋に虫湧かせて一人で死んでく方がお互いストレスフリーで幸せなのでは?私と結婚したい人なんかいる?私は絶対嫌だな。理解ある彼くんが現れてくれたら結婚するかもしれないけど。
これは高望みじゃなくて、そうじゃないと共同生活が成り立たないからだよ。だから一人で死んだ方がマシ。何もできない人間こそ慎重に仕事を選ばなきゃならないのと同じ。私はクソコード書く仕事をしてるけど、それを選んで良かったと思うよ。

結婚できなくて苦しい独身男性の話が毎日どこかしらから流れてくるけど、結婚しない自由があるから私と結婚しなくて済んでる。よかったなあ。自由って尊い