私の話を聞いて欲しい

私の話を聞いて欲しいが、何を聞かせたいのかわからない。

とにかく何も出力できない。
口から出てくるのは生成AIへの愚痴ばかりだが、それも結局は人類の善性に期待した己の身勝手な傷つきに過ぎず、体調が悪くなるばかりだ。

絵も描けない。ペンを持っても動かない。
ペンをカッターに持ち替えて、左足の太ももの傷を20本ほど増やす。
あてたティッシュに滲む赤色を見ると心が安らぐ。でも別に血が好きなわけじゃないので、鎮痛効果のエンドルフィンで気持ちが良くなっているのだろう。
脳内麻薬さまさまである。

起きていても憂鬱なだけなので、休日はずっと寝ている。
時折思い出したように起きて、足の角質を剥いて出血したり、唇を剥いて出血したり、色々な方法でとにかく微量の出血をしている。
何が楽しいのだろうか。
何も楽しくないのに、それ以外に何をすればいいかわからない。

久しぶりにオラクルカードを引いた。あまり馴染みのないエンジェルアンサーをあえて選んだ。
一年以内に死ぬと言われた。死以外の救済は無いと言われた。エンジェルは責任持って私を殺してくれるのだろうか?

死ぬ勇気がない。屋上から飛び降りる女子高生の落下音が、ホームから電車に駆けゆく女子高生の足元が、頭の中で毎日ぐるぐる回っている。
死は消費されていく。私が死んでも消費すらしてもらえないだろうな。女子高生というアイコンが死んだ。だから消費される。
人間はどこに行ってしまったんだろう?アイコンと悪魔しかいないじゃないか。

私がカードで対話したエンジェルも、きっと悪魔なのだろう。キリスト教に帰依したドリーンバーチューも、オラクルカードは悪魔崇拝だと言っていた。天使でも悪魔でもなんでもいいからちゃんと私を殺してくれよな。

幸せになりたかったなあ。
体験したことないから、その幸せってやつがなんなのかわかんないけどさ。